プエラリアの豆知識
プエラリアには、バストアップ効果や更年期障害の改善、骨粗鬆症の予防などが期待されます。
しかし、これらの効果と同時に、好ましくない作用が出てしまわないかどうかが気になるところです。摂取にあたり注意すべき点があります。
プエラリアの原料である植物の「プエラリア・ミリフィカ」は、植物性エストロゲンを多く含む特徴があります。
植物性エストロゲンは、女性ホルモンのエストロゲンとよく似た作用をするため、女性ホルモン減少にともなって起きる症状を改善してくれるといわれています。
またエストロゲンにはコラーゲンの産出を促し、肌のはりやつやを保つ役割があります。プエラリアには、こうしたエストロゲンの機能をあと押しする可能性もあります。
女性の身体は、エストロゲンとプロゲステロンというふたつの女性ホルモンによってコントロールされています。
このふたつは、一定の周期で分泌量を変化させ互いにバランスを取り合いながら、女性の身体と心に働いています。
ですから、単にエストロゲンだけを摂取すれば女性ホルモンの不足が補われたり、身体の調子がよくなるというもではありません。
また、エストロゲンとプロゲステロンの量のバランスが崩れることで、婦人科系の疾患を誘発する可能性もあるので注意が必要です。
エストロゲンとプロゲステロンの働きの違い
エストロゲンは、女性らしさをつくるホルモンとも呼ばれ、女性らしい身体づくりや、子宮に作用し、妊娠に備えて子宮の内膜を厚くします。また、自律神経や骨、皮膚などに影響をもつと考えられています。
プロゲステロンは、妊娠を助けるホルモンと呼ばれ、受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態に整え、妊娠後は妊娠を継続させる働きをします。
この役割分担だけを見ると、妊娠を希望していなければプロゲステロンはそれほど重要だと思われないかもしれませんが、そうではありません。
女性の体内では、エストロゲンがある程度分泌されると、今度はプロゲステロンの分泌が促される仕組みになっています。そして、プロゲステロンが一定量分泌されると、再びエストロゲンの分泌が始まります。両者は密接に絡んでおり、バランスを保つことで女性の生理的なサイクルが営まれているのです。
